
投資を行う際にはどのような投資商品でも「リスクの分散」をすることが重要です。リスクを分散することで、自分の大事な資産を守ることが可能になるからです。今回は分散投資とはどのような投資方法であるのかをご紹介していきたいと思います。また併せて、不動産投資における具体的な分散投資方法もご紹介していきたいと思います。
1 分散投資の必要性
相場格言の一つに「卵は一つのカゴに盛るな」という相場格言があります。これは卵を一つのかごに入れてしまった場合、何らかのアクシデントに見舞われたとき、一気に全部卵が割れてしまいますよね?しかし、複数のかごに入れておけば、一つのかごの卵が全滅したとしても、他のかごの卵は無傷で残ります。
これを相場に当てはめると、1つの銘柄に全額投入した場合、その企業が倒産した場合、資産が0円になってしまいます。しかし、複数の銘柄に分散投資しておけば、資産の何割かが棄損するだけで済みます。
このように「卵は一つのカゴに盛るな」という相場格言は投資における分散投資の必要性を表しているのです。
2 分散投資の方法
一般的にどのような分散投資方法があるのでしょうか?
① 投資対象
投資対象は様々な種類が存在しています。具体的には、株式・為替・投資信託・不動産・債権・金・仮想通貨・保険・先物などの指数への投資などが挙げられます。ですから、一つの投資商品に絞って投資するのではなく、いくつかの投資商品に分散して投資するように心がけましょう。
多くの投資信託商品では3分法が多く取り入れられています。3分法とは、不動産・債権・株式の3つの分野に分散投資することです。
② 時間
時間を活用した分散投資方法の一つにドルコスト平均法があります。ドルコスト平均法を使うと価格が高い時には少なく、価格が安い時にはたくさん投資商品を購入することができるため、自然と平均取得金額が下がっていきます。
参考:金融庁HP
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html
上記は金融庁HPに掲載されている「「時間(時期)の分散」(ドル・コスト平均法)の例」です。1か月に同じ商品に10,000円の投資をドルコスト平均法を利用して投資しています。
投資対象商品の価格は1年間で10円から2円と1/5まで大幅に下落しています。このような状態で投資を行って利益を上げることができるのでしょうか?
・12月末時点の投資信託の価額:5円/口×27,123口(総投資口数)=135,615円
・12月末時点の投資総額:10,000円/月×12ヶ月=120,000円
・損益:135,615円-120,000円=15,615円(利益)
なんと10%以上という高い収益率になっています。このようにドルコスト平均法を活用して時間を援用することで、初心者でも勝ちやすい投資を行うことができます。
③ 地域
カントリーリスクを考慮して、1つの国だけではなく、複数の国に投資を行うことでリスクを分散することができます。
3 不動産投資における具体的な分散投資方法
分散投資の重要性はご理解いただけたと思います。ここでは不動産投資における具体的な分散投資方法をご紹介していきたいと思います。
① 投資対象
不動産投資でも様々な物件の種類が存在します。
・土地
・戸建住宅
・アパート
・マンション
・倉庫
・事業用建物
・トランクルーム
・駐車場
1つの分野に一極集中するのではなく、臨機応変に投資対象を分散することで、リスクも分散することができます。
② 時間
不動産投資でも時間軸による分散投資が可能です。不動産物件価格はいつも一定ではありません。
参考:三菱UFJ不動産販売 HP
https://www.sumai1.com/useful/plus/market/plus_0056.html
上記は過去10年間の公示地価推移を表したグラフです。価格が激しく上下していることがお分かりいただけると思います。
高い時には少し買う(もしくは売却して資金を温存する)、安い時に複数の物件を購入することで、時間軸によるリスク分散が不動産投資でも可能になります。
③ 地域
不動産投資でも地域の夜分散投資が可能です、首都圏だけの物件に投資するのではなく、地方の物件にも分散投資することで地震などのリスクを分散することが可能になります。