
はじめに
不動産投資はFXなどと比べて低リスクだと言われていますが、投資であることには変わりないため、リスクを理解した上で行う必要があります。
うまく運用するためにも、ここで不動産投資のリスクについてご説明しますのでぜひご参考になさってみてください。
不動産投資のリスクとは
アパートやマンションで運用する場合、部屋に借り手がいないと収益が得られません。
そうなると、ローンなどを返せなくなってしまい最悪の場合売却する必要が出てきます。
つまり、不動産投資を行う上でこの空き室リスクは永遠の課題と言ってよく、このリスクを完全に解決する方法はないでしょう。
また、家賃を滞納された場合についても不動産投資を行う場合想定しておく必要があります。
不動産管理会社に家賃回収の契約をしておくことが理想ですが、困難な場合は自分で家賃の取り立てを行う必要があります。
もし、家賃の支払いが少しでも遅れた場合、すぐに毅然とした姿勢で入居者に連絡することが理想です。
それは、もし滞納が常習化してしまった入居者がいたとしても、こちらが自由に退去させる権利がないからです。
この滞納のリスクを回避するには入居前に入居者の審査をしっかりと行うことですが、それでもリスクをゼロにはできないので、やはり家賃回収のノウハウを持った信頼できる管理会社に依頼するのが得策です。
最近、これらを解消する方法として最近家賃保証制度を設けている不動産管理会社などもありますが、そこにもある程度リスクがあることを理解しておきましょう。
不動産投資のリスクとして金利上昇リスクもおさえておきたいところです。
不動産を運用する場合にローンを組むとなると、返済期間は数十年単位になるはず。
そうなると、将来金利が上昇した場合出費が増える可能性があります。
不動産投資でローンを利用する場合、固定金利と変動金利のどちらかを選ぶことになります。
固定金利は景気の変動によってローン期間中の金利が変わらず、いっぽうで変動金利は景気の変動に合わせて金利が上がったり、下がったりするものです。
一般的に金利が高いのは固定金利の方なので変動金利を利用する方がローンの総支払額は少なくて済むことが多いです。
不動産投資を行う場合、最も避けがたいのが天災によるリスクでしょう。
金利上昇のリスクや空き室リスクは運用方法次第で避けることができるでしょうが、将来どんな天災が起こるのかどうかなど誰にも予測はできないので、天災については避けられないことがほとんどです。
ただ、不動産投資を行う場合、この天災リスクについてもある程度想定しておく必要があります。
日本は熊本地震や東日本大震災など地震大国であることを踏まえて不動産投資を行わなければなりません。
それに、場所によっては台風が多く通るところなどについては水害のリスクについても考えておく必要があります。
いざ天災に遭い投資物件が損壊や倒壊してしまえば、家賃収入はゼロになってしまうほか、物件を修復するための莫大なコストが発生する…というリスクも考慮しておく必要がありあます。
ある程度天災リスクを回避するためにも、前もって建物の強度を確認したり、地盤調査などを行きましょう。
さらに、天災以外に空き巣や火災などの人災についても、所有者がある程度管理責任を問われる場合があることを理解しておきましょう。
まとめ
不動産投資は投資であることに変わりないため、その時の状況によってリスクが変わってきます。
そのため、不動産投資は他の投資などと比べリスクが低いとは言い切れません。
ただ、ある程度投資する側がリスクをコントロールできることは間違いなさそうです。
投資を始める前にしっかりとリスク対策を行っていれば不動産投資で大きな失敗をする可能性はないはず…。
投資家自身がリスクについてきちんと理解した上で不動産投資を始めていただきたいです!