「住宅ローンを変動金利で組むメリットとデメリット」

1.はじめに

住宅ローンには変動金利と固定金利がありますが、金利が低いという理由から変動金利を選択される方が多くいらっしゃいます。

 

では、金利が低いと言う理由だけで、本当に変動金利でローンと組んでも良いのでしょうか?

 

今回は変動金利のメリットとデメリットなどを中心に解説していきます。

2.変動金利はどのような仕組み?

変動金利は金利が変動するリスクを、ローンを組んだ人が背負うという特徴があります。

 

なぜなら金利が一定期間で見直されるため、金利が上昇した場合、ローンに適用される金利も上がり、返済額が大きくなります。

 

一方で固定金利は、金利が上昇しても、ローンに適用される金利が変更にならず一定のため、金利のリスクは貸し手である銀行などが背負っていることになります。

 

また、上記以外にも固定期間選択型というものもあり、例えば契約から10年間は金利が固定という形でローンが計算されます。

3.変動金利の特徴

①変動金利のメリット

Ⅰ、契約当初の金利が低い

 

契約当初の金利が固定金利や固定期間選択型よりも低いことが挙げられます。

 

2018年12月時点で、変動金利の最低金利は、0.447%(住信SBI銀行)なのに対し、35年固定のフラット35は1.410%となっています。

 

例えば、以下の条件で借入を行なったとしましょう。

 

借入額:3,000万円

返済方式:元利金等方式

返済年数:35年

 

このケースの場合、変動金利の毎月の返済額は77,174円で、固定金利の場合は90,538円です。

 

仮に35年間金利が一切変動しなかった場合、毎月の返済額は13,364円の差が出るため、総額では、500万円以上の差となります。

 

ⅱ、急激な返済額の上昇がない

 

ローンの返済中に、金利が急激に上昇した場合でも、返済額も急激に上昇することはありません。

 

なぜなら金利が半年毎に見直されるのに対して、返済額は5年ごとにしか見直されず、返済額も見直し前の1.25倍までしか上昇しないという仕組みがあります。

 

このため金利が上昇しても、返済額が短期間で急激に上昇することはありません。

 

ただし、このルールは元利均等方式を選択した時のみ適用されるので注意しましょう。

 

ⅲ、団体信用生命保険がセットされている

 

ローンに適用されている金利もしくは返済額の中に、団体信用生命保険がセットされていることが多いため、借りた人が亡くなってしまった場合、残された家族は住宅ローンを返済する必要が無くなります。

 

固定金利の場合は、ローンとは別に団体信用生命保険に加入しないといけない、毎月の負担はさらに大きくなってしまいます。

②変動金利のデメリット

ⅰ、金利が上昇すると返済額が上昇してしまう

 

市場の金利が上昇すると、適用金利も上昇するので支払うべき金利が多くなってしまいます。

 

現在日本は、とても低金利ですので、今後市場の金利は上昇する可能性が高いと言う意見もあります。

 

今後の市場金利の変動に応じて返済額も変わるため、ローンを組んだ時点では、返済額の総額がはっきり分からないこともデメリットと言えます。

 

ⅱ、返済額が先送りされる可能性がある

 

変動金利は返済額が5年間変わらず、見直されても大きく返済額が上昇することはないのですが、金利は半年に1回見直されます。

 

このため、返済額が変わらないとしても、金利が上昇すると、返済額のうち元金の割合が減り、利息の割合が増えてしまいます。

 

利息の割合が増えると、元金の返済がどんどん先送りされるということを意味します。

 

返済額が急激に上昇しないからといって安心しないようにしましょう。

3.変動金利がオススメできる人

このような特徴から以下のような方におすすめです。

 

・借入額が多くない方

・返済期間が短い方

・夫婦共働きなど余裕資金がある

・経済の動きを読むのが好きで金利の変化に敏感な人

 

借入額を少なくしたり、返済期間を短くしたりすることにより、金利の上昇するリスクを少なくすることできます。

 

また、夫婦共働きなど生活に余裕資金があり、多少の金利上昇も耐えられる方にもおすすめできます。

 

また変動金利は、積極的に繰上げ返済を行なったり、タイミングよく借り換えを行なったりすることで、金利上昇のリスクを減らすことができます。

 

このため、日頃から経済の動向などを観察し、状況に応じた行動が取れる人にもいていると言えるでしょう。

4.まとめ

変動金利は、金利が変動すること以外にも多くの特徴があるため、利用する上ではしっかり理解をする必要があります。

 

金利が低いからという単純な理由や、営業マンに勧められたからという理由だけで選ばないようにしましょう。

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