「確定申告は青色申告がおすすめ!白色申告との違いも解説」

1.はじめに

毎年2月〜3月にかけて確定申告の対応に追われる方も多いですが、確定申告は出来るだけ青色申告を利用した方が良いことをご存知でしょうか?

 

確定申告の方法は青色申告と白色申告がありますが、青色申告の方がメリットが多いためおすすめです。

 

「青色申告と白色申告の違いがわからない」

 

という方もいらっしゃるかもしれませんので、今回はなぜ青色申告がおすすめなのかだけでなく、白色申告との違いも解説してみました。

2.確定申告の青色申告と白色申告の違い

青色申告と白色申告の違いは、①申請方法 ②控除額 ③帳簿のつけ方 ④特典の4つで説明することができます。

① 申請方法

白色申告は何の申請も必要ありませんが、青色申告を適用するには「青色申告承認申請書」を提出しなければなりません。

 

提出の期限は、開業2ヶ月以内か、その年の1月1日〜3月15日の間に税務署に申請する必要があり、この期限を過ぎると来年まで青色申告が適用できません。

 

また、青色申告を利用するには、不動産所得・事業所得・山林所得のいずれかの所得がある人のみとなります。

②控除額

控除とは1年間の所得から税金を算出する際に、計算の対象外となる金額のことで、控除額が大きいほど節税効果が高くなります。

 

ⅰ、白色申告の控除額は一律10万円

 

白色申告で得られる控除額は一律10万円です。前述のとおり、何も申請しなければこの控除額が適用されます。

 

ⅱ、青色申告の控除額は10万円もしくは65万円

 

青色申告の場合は、10万円もしくは65万円(特別控除)のどちらかとなります。

特別控除の65万円を受けるためには以下の条件があり、

 

・発生主義に基づいた複式簿記の作成が必要

・貸借対照表と損益計算表の提出

 

発生主義とは、報酬の支払いや受け取りが確定した日を収入の日とする方式で、請求書を発行したタイミングなど、金額が確定した時点で帳簿する必要があります。

 

さらに不動産所得を得る場合は、その不動産投資が「事業的規模」である必要があります。

この事業的規模は、厳密に定められている訳ではないのですが、

 

・アパート経営の場合は10部屋以上

・住宅の場合は5棟以上の貸し出し

 

以上を目安に判断されます。

③帳簿のつけ方

Ⅰ、白色申告は簡単な帳簿づけでOK

 

白色申告の場合は、Excel等を使った簡単な帳簿をつけるのみで大丈夫です。

平成26年から帳簿のつけ方が青色申告10万円控除の場合とほぼ同じつけ方となりました。

 

ⅱ、青色申告は複式簿記による記録が必要

 

青色申告を利用する際、10万円の控除の場合は簡易簿記、65万円の特別控除を受けるためには複式簿記をつけなければなりません。

 

特に複式簿記とは、簿記のルールに沿った帳簿が必要ですので、つけ方が少々複雑です。

しかし、現在は会計ソフトに入力することにより、簿記の知識がなくても簡単に帳簿をできるようになりました。

④青色申告には様々な特典がある

青色申告を利用すると、控除以外にもさまざまな特典を受けることができます。

 

・家族に給与を支給できそれを経費にできる

・10万円以上30万円未満の高額なものを経費にできる

・赤字を3年間繰越できる

 

特に不動産投資で赤字が出た場合、他の所得(給与所得など)と損益通算できますが、それでも引ききれない場合は翌年に繰り越すことが可能です。

3.確定申告は青色申告がおすすめである理由

このような特徴がありますが、確定申告はできるだけ青色申告を選択した方が良いでしょう。

理由は以下の2点です。

ⅰ、控除額に大きな差がある

適用できる控除額に、10万円と65万円という差があり、実際の納税額も大きく変わる場合があります。

 

例えば、所得税の課税率を20%、住民税を10%としてそれぞれ計算すると、

 

・10万円控除=(100,000円×20%)+(100,000円×10%)=30,000円

・65万円控除=(650,000円×20%)+(650,000円×10%)=195,000円

 

195,000円-30,000円=165,000円となり、とても大きな差であることがわかります。

Ⅱ、帳簿のつけ方にあまり差がない

白色申告と青色申告10万円控除の帳簿の仕方はほぼ同じで、条件を満たせば特別控除65万円を受けることができことから、青色申告を選んでおいた方が良いでしょう。

 

また、特別控除を受けるために、複式簿記をつけることが面倒だと感じている方も、現在は優秀な会計ソフトが揃っているため、簿記の知識は特に必要ありません。

 

おすすめの会計ソフトは、やよいの青色申告などの買い切り型のソフト(ただしWindows限定)で、入力がスムーズにできるため、作成のストレスをさらに軽減できます。

 

一方で、クラウド型の会計ソフト(マネーフォワードクラウド、freeeなど)は入力速度が少し遅くなる反面、クレジットカードやネットバンクとの連携ができる点で便利です。

4.まとめ

このように確定申告は、白色申告ではなく、できるだけ青色申告を用いて行なった方が、多くのメリットを享受することができます。

 

サラリーマンとして働きながら、不動産投資を行なっている方はなかなか時間がないため、複式簿記をつける時間を捻出するのが難しいかもしれません。

 

しかし、会計ソフトを利用することにより、簿記の知識がなくても作成できますし、万が一特別控除を受けられなくても、10万円控除が受けることができ、特典も受けることができるため、確定申告はできるだけ青色申告を利用しましょう。

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