
マイナス金利の影響が保険の運用益にも影響しています。生命保険の代名詞である「かんぽ保険」は受取保険料が払込保険料を下回るいわゆる「元本割れ」の状況に陥っています。今回は生命保険の救世主的存在として加入者が急増している「外貨建て」保険とはどのような保険なのかをご紹介していきたいと思います。
また併せて、おススメの「外貨建て」保険もご紹介していきたいと思います。
1 保険低迷期の救世主「外貨建て」保険とは?
近年増加傾向にある「外貨建て」保険ですが、普通の円建て保険とどのような違いがあるのでしょうか?ここでは外貨建て保険のメリットやデメリットも併せてご紹介していきたいと思います。
① 「外貨建て」保険とは?
「外貨建て」保険とは外貨で保険料を払い込み、運用も外貨で行い、外貨で保険金や解約返戻金などを受け取る仕組みの保険のことです。円建て保険との一番の違いは外貨ですべての運用を行うため、「為替リスク」が生じることにあります。
② 「外貨建て」保険のメリット
ⅰ 為替レートによっては大きなリターンが得られる
参考:ドル円月足チャート
上記はドル円の10年間の価格推移を表したグラフです。75.55円―125.85円と大きな幅が出ていることが分かります。
外貨建て保険には為替レートの変化で支払い保険料や受け取り保険料が変わります。
具体的には下記になります。
・10,000ドルの保険料を支払う場合
1ドル=100円の場合 100万円
1ドル=120円の場合 120万円
このように円高(1ドル=100円)の場合、支払い保険料が少なくて済みます。
・10,000ドルの保険料を受け取る場合
1ドル=100円の場合 100万円
1ドル=120円の場合 120万円
このように円安(1ドル=120円)の場合、受け取り保険料が多くなります。
見てきたように外貨建て保険の場合、為替レートの影響を大きく受けることが分かります。特に一括払いの外貨建て保険であれば、円高の時に加入し円安の時に保険料を受け取ることで大きなリターンを得ることが可能です。
ⅱ 運用益が高い
参考:住信SBIネット銀行
https://www.netbk.co.jp/wpl/NBGate/i060203CT
現状日本の定期預金の金利は0.01%と大変低くなっています。比較してドルの金利は2.3%と非常に高い金利であることがお分かりいただけると思います。
このように外貨建て保険の場合高い金利で運用するため、高いリターンが期待できます。
③ 「外貨建て」保険のデメリット
ⅰ 為替リスクが存在する
日本円の保険では存在しない「為替リスク」が外貨建て保険には存在します。
ⅱ 為替手数料(両替時)が存在する
日本円の保険では存在しない「為替手数料」が外貨建て保険には存在します。
2 おすすめの外貨建て保険
ここではおすすめの外貨建て保険を具体的にご紹介していきたいと思います。
ジブラルタ生命 米国ドル建てリタイアメント・インカム
参考:ジブラルタ生命HP
http://www.gib-life.co.jp/st/products/dollaryourou/html5.html#page=2
米国ドル建てリタイアメント・インカムの場合、受取保険金を一括or年金形式と選択することができます。
支払い保険料は総額159,840ドル。一括受け取りの場合は197.833ドルを受け取ることができます。また年金形式(20年確定払い)の場合はなんと240,000ドルも受け取ることが可能です。
また年金形式の場合は終身年金での受け取りも可能になっています。
このように米国ドル建てリタイアメント・インカムは日本の保険とは段違いの大きなリターンを享受することが可能です。
ソニー生命保険の米国ドル建終身保険の最大のメリットは「為替手数料が安い」ことです。大手生命保険では為替手数料が往復で1円かかりますが、ソニー生命保険なら片道たったの1銭と1/50の手数料になっています。
毎月100ドルの保険費用を20年間支払うとすると、ソニー生命保険なら240円の為替手数料で済みますが、他社の場合手数料だけで12,000円を支払うことになります。
このように手数料の安いソニー生命なら、お得に外貨建ての運用を行うことができます。